小学生から始めるScratch(スクラッチ)【プログラミング教育】

スクラッチ

本記事ではScratchについて説明とプログラミングがなぜ大切かということについて紹介しています。

5分で読める内容ですので、お子様と親御さんで一緒に読んでみてください。

Scratch(スクラッチ)とは?

Scratchとは、マサチューセッツ工科大学が開発した8〜16歳の子供向けに開発されたプログラミング無料教材です。

Scratchは現在(2025年時点)、小学生の算数や理科の授業で取り入れられています。

プログラミングと聞くと下図のような英語が並んだ難しいイメージをお持ちかもしれませんが、Scratchは日本語対応されており日本語のブロックを組み合わせることでゲームやアニメーションなど様々なプログラムを組むことができます。

Scratch(スクラッチ)の特徴

以下のような特徴があります。

  1. ビジュアルプログラミング: ブロックを組み合わせることによってプログラムをつくることができます。コードをテキストで書く代わりに、カラフルなブロックをドラッグ&ドロップして組み合わせます。これにより、直感的にプログラムの流れを理解できます。
  2. 直感的な操作が可能:基本操作はドラックアンドドロップなのでパソコンに不慣れな方でも簡単に扱えます。
  3. オンラインコミュニティ: Scratchのウェブサイトを通じて、ユーザーは自分のプロジェクトを共有したり、他のユーザーのプロジェクトを見たりすることができます。
  4. 多様な機能: アニメーション、ゲーム、インタラクティブなストーリー、音楽など、さまざまな種類のプロジェクトを作成できます。
  5. 導入しやすい: 多くの学校や教育機関がScratchを使用しており、公式サイトには多数のチュートリアルや教材が用意されています。マサチューセッツ工科大学(MIT)が開発した無料教材のため、無料で利用することができます。ソフトウェアのインストール不要で、ネットがつながれば利用可能です。

Scratch(スクラッチ)のすごいところ

Scratchのすごいところは、無料で使えるにも関わらす充実した機能が備わっている点です。

拡張機能を使用することで「音声合成」「ペン」「音楽」「モーションセンサー」など様々な機能が用意されています。

この機能を使用し子供の想像力、発想力、問題解決力を伸ばすことができるのです。

以下の公式サイトにアクセスすることですぐに始めることができます。

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なぜプログラミングが必要なのか?

文部科学省は以下のように発表しています。

あらゆる活動において、コンピュータなどの情報機器やサービスとそれによってもたらされる情報とを適切に選択・活用して問題を解決していくことが不可欠な社会が到来しつつあります。

【文部科学省】小学校プログラミング教育の手引(第三版)

そして以下の能力が必要であるとも述べています。

【知識・技能】
(小学校)身近な生活でコンピュータが活用されていることや,問題の解決には必要な手順があることに気付くこと。
(中学校)社会におけるコンピュータの役割や影響を理解するとともに,簡単なプログラムを作成できるようにすること。
(高校)コンピュータの働きを科学的に理解するとともに,実際の問題解決にコンピュータを活用できるようにすること。

【文部科学省】小学校プログラミング教育の手引(第三版)

つまり、プログラミングできるようになることが目的ではなくプログラミングを通してプログラミング的思考(論理的思考と問題解決)を身に着ける必要があるということです。

そして論理的思考と問題解決はプログラマー以外の職業にも共通して役に立つ能力です。

プログラミングの基本的な考え方

プログラミングの基本的な考え方は順次・分岐・反復の3つです。

小学校で学ぶ四角形を描くプログラムを例に挙げて説明してきます。

まだScratchの内容については理解しなくて大丈夫です。他記事で紹介していきます。

順次処理

順次処理とは、上から順に1つずつ処理を実行していくことを指します。

上から1つずつブロックの処理を実行していき、1つの処理が終わると次の処理に移行していきます。

順次処理は私たち人間が行う作業と同じ作業効率で、プログラムに作業を行わせるメリットはそれほどありません。

プログラムの強みは繰り返し(反復)にあります。
先ほどのプログラムでは同じ処理を行っている個所は4つあります。そこででてくるのが反復処理です。

反復処理

指定した条件を満たすまで特定の処理を繰り返し行うことを反復処理と呼びます。また、反復処理のことをループとも呼びます。

先ほどのプログラムで同じことをやっていた処理を右図赤枠で囲まれている部分のように反復処理の中に入れてあげます。

『動かして』『回す』という2つの処理を4回繰り返すループになっています。この処理でも同じ結果が得られます。

今回は4回と少ない繰り返しでしたが、100回、1000回と膨大な量になればPCに作業させるメリットは大きくなります。

ただ、現実では同じ作業を繰り返すような単純作業ばかりではありません。より複雑なこともプログラムで実施したいという思うはずです。

そこででてくるのが分岐処理です。

分岐処理

「もし〇〇なら、こうする」「もし△△なら、こうする」のように条件によって実行する処理を変えることを分岐処理と呼びます。右図赤枠で囲まれている部分が順次処理の例です。

もしも質問に
『三角形』と回答すれば、三角形の結果が得られます。
『四角形』と回答すれば、四角形の結果が得られます

プログラミング的思考(論理的思考と問題解決)とは

『四角形を書くプログラム』を紹介しました。

『四角形を書くプログラム』を作るにあたって実施したことは、

0.問題定義:何か困っていることはないか?解決したいことはないか?

1.目標:四角形を書くと決める

2.分析:四角形を書くにはどのような手順が必要か考える

3.言語化:手順を具体的に説明できるレベルまで落とし込む

4.プログラミング:PCに理解できるように命令する

ここで大事なことをお伝えします。それはプログラミングに正解はありません!

テストのように回答は1つだけということはプログラミングにはありません。

算数を例にすると
2×3=〇←〇には何が入るでしょうか?この場合は答えは1つしかありません。

プログラミングでは
〇?□=6←〇?□には何が入るでしょうか。2×3でもいいし、6×1でもいい、4+2でもいいんです。

カレーを作る感じとも似ています。カレーを作る場合、レシピは1つしかないわけではありません。美味しいカレーの作り方(レシピ)はたくさんあります。

成果物(できあがるもの)さえ合っていればその過程は人それぞれ考え方によって変わっていきます。

この考え方こそ、論理的思考と問題解決なのです。

さいごに

スクラッチは、“ プログラミング”と聞いて「難しそう……」と躊躇してしまっていた方にこそ、体験してほしいプログラミング言語です。

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